ギリシャの遺跡と神話の旅
旅人・写真:岩田あつし   アクセスカウンター

2015年5月14~24日,クラツー,TD:安田美奈子


 ギリシャ遺跡と神話の旅の日程 


 第1日: イスタンブール乗り換えアテネ空港
 第2日: [コリントス運河]
     [ミケーネ遺跡] [オリンピア遺跡]

 第3日: [リオ-アンディリオ橋] [デルフィ遺跡]
     [オシオス・ルカス修道院]
[メテオラ奇岩]
 第4日: [メテオラの朝] [メテオラ修道院]
     [夜のパルテノン神殿]

 第5日: クルーズ船で [ミコノス島]
 第6日: [エフェソス遺跡] [パトモス島]
 第7日: ロードス島 [リンドス] [旧市街]
 第8日: クレタ島 [クノッソス宮殿遺跡]
    サントリーニ島[イア,フィラ]
 第9日: [パルテノン神殿] [考古学博物館]
 第10日: アテネ空港発,成田空港

 ギリシャの地図と旅のコース



第2日 ミケーネ遺跡, オリンピア遺跡 



 コリントス運河 


コリントス運河は長さ6,343m, 幅 23m, 高さ 80mで、サロニコス湾とコリンティアコス湾と をつなぐ。
幅が狭いため、船の大きさが制限され、現在は主に観光船が通る。
歴史:古代ギリシャ時代(前7世紀)から運河建設の夢があったが、着工の記録はなく、 ローマ時代(67年)には皇帝ネロは3.3kmまで掘らせたが反乱のため中断した。 時は流れて、スエズ運河完成の影響を受けて、1882年工事が本格的に開始され、 出資元のフランス企業の倒産を曲折を経て、ギリシア企業に引き継がれて、1893年に完成した。



 ミケーネ遺跡 

前15~13世紀を最盛期とするポンネソス半島の城塞都市。ギリシャ神話ではアガメムノン王の居城。

 アトレウスの宝庫
 現在のミケーネ村からミケーネ宮殿遺跡へ至る道路脇に、「アトレウスの宝庫」と呼ばれる大型のトロス式墳墓がある。 この墳墓の造営は前1350年~前1300年頃であり、その形状と力学を応用した高度な石積み建造技術はミケーネ文明の独特の形式である。 被葬者はミケーネ宮殿の王であったアトレウス(アガメムノンとメネラオス兄弟の父)と考えられており、 墳墓は「宝庫」と言われるように財宝が埋葬されていた。
 









 ミケーネ遺跡 (王宮を中心とした城壁都市) 
 新石器時代の前3000年頃ミケーネに人が住み始め、 前2000年頃からアカイア人が定住し発展した。前16世紀から15世紀初めには、 有力な貴族層が形成され、円形墓地の建設など豊かな都市となり、 前1450年頃から地中海全域に勢力を伸ばした。前1330年頃には 市壁が造られ王宮を中心にした城砦都市が形成され、 前13世紀には市壁が拡大され,ライオン門やアトレウスの宝庫が造られた。 ギリシャ神話ではアガメムノン王の居城。
前13世紀末のトロイア戦争の後、ミケーネは衰退し始め、 王宮は火災で焼失するなど、前12世紀末頃には重要な都市機能を失った。 その後、幾何学文様時代、アルカイック期、古典期を通じて、 ミケーネは存在し続けるが、前468年に都市国家アルゴスとの戦いに敗れ、 城砦は再び破壊された。ヘレニズム時代にはアルゴスはミケーネを再建し、 その後ローマ時代まで存続した。


 ミケーネ遺跡復元鳥瞰図

 ミケーネ遺跡平面図

 獅子の門

城壁都市の入口

 円形墓地A









 職人の作業場



北門

獅子の門 内側から
 アトレウスの宝庫 遠景




 オリンピア遺跡 


古代オリンピック競技大会の発祥の地である。古代オリンピック競技大会はゼウスの神事であり、 前776年に第一回が開催され,4年毎に7月か8月に開催された。競技内容は、競争・レスリング・パラクラチオン(格闘技)・ 五種競技(幅跳び・円盤投げ・槍投げ・競争・レスリングの総合)・戦車競争・競馬などであり、芸術や文芸のコンテストもあった。 そして競技大会の前後の1ケ月間は「神聖な休戦」として戦闘行為は禁止されていた。 古代オリンピックはローマ帝国皇帝により廃止される394年まで開催された。
オリンピア遺跡は1875年にフランスの考古学者らにより発見された。
遺跡の入口を入ると通路の西側に、ギムナシオン(体育練習場)・パレストラ(闘技場)・フィディアス(彫刻家)の仕事場)などの礎石などが並ぶ。 奥のレオニデオン(宿泊所、オリンピア遺跡最大の建物)、南の浴場、プレウテリオン(評議会場)などの柱や礎石が残されている。 遺跡の中心にはゼウスの神殿があり、アテネのパルテノンの神殿に匹敵する壮大な神殿であったが、地震によって倒壊したままに、 柱などが残されている。その北側にオリンピックの聖火の採火の儀式が行われるヘラ神殿がある。



 体育練習場 Gymnasion







 フィディアスのアトリエ 

彫刻家の仕事場

 宿泊設備 Reonidion

75m x 81mの巨大な宿泊設備 中央にスイミングプールもあった






ゼウスの神殿 Temple of Zeus





復元図



 ヘラの神殿 Temple of Hera オリンピックの聖火の採火式が行われる





Philippeion Philip IIにより建てられた戦勝記念の円形の建物











 半円形の壁の泉 Nymphaion(2階立ての半円形の飾り壁に囲まれた給水施設)







 オリンピック聖火の採火台

 

競技場 Stadium



 競技場へのゲート

 ゲート復元図

 スタートライン

  


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 オリンピア遺跡付属博物館 


 ゼウス神殿西側破風のレリーフ

 「ラピタイ族とケンタウロス族の争い」を描いている、真中に立っているのがアポロン
 ゼウス神殿東側破風のレリーフ

「オイノマオス王とペロプスの戦車競争」の図、古代オリンピックの起源とされる
 古代ギリシャ兵士の青銅のヘルメット 博物館の入場券の使われている


赤子のディオニソスを抱くヘルメス


 ニケの像


出土した陶器








   第3日に続く