中欧4カ国美術ハイライトの旅 
  旅人・写真:岩田あつし
2019/4/3~4/10 クラブツ-リズム, TD: 石上  アクセスカウンター



 中欧の旅の日程 
[第2日] [オーストリア ウィーン]
[第3日] [チェコ チェスキークルムロフ]
[第4日] [チェコ プラハ]
[第5日] [レドニツェ城] [スロバキア ブラチスラバ]
[第6日] [ハンガリー ブダペスト]
[第7日] [ウィーン]


 中欧の地図と旅のコース 




  第6日 ブダペスト観光 

 漁夫の砦 

ブダ城地区の川沿いのカタツムリのような回廊を特長都する建物。中世時代にはここにドナウ川の漁夫たちのギルドがあったことからこの名がついた。眼下にドナウ川、その先には国会議事堂などのペスト地区の街並みが広がるビューポイントである。


漁夫の砦


漁夫の砦




ドナウ川対岸の国会議事堂(漁夫の砦から)

 マーチャーシュ教会 

ブダ城地区の中心にある教会で、正式名称は「聖母マリア聖堂」である。教会の伝承によると、元々は1015年に建造され、今日の建造物は、14世紀後半に華麗な後期ゴシック様式で建造されたものであり、19世紀後半に広範囲にわたって修復された。旧ブダ地区では、2番目に大きな教会であった。


マーチャーシュ教会 ダイヤモンド模様の屋根瓦が綺麗



主祭壇


13世紀のカトリックの教会として建設、トルコに支配された時にはモスクに改築、トルコの撤退によりカトリック教会にもどされる。金箔モザイクを特長とするビザンチン様式や西洋風ではない柱の模様が用いられている。




ハンガリー王の冠と錫杖 


ハンガリーのなまはげ

 ゲレールトの丘 


ドナウ川を見下ろす標高235mの丘で、市内髄一のビューポイントといわれる。丘の名前は異教徒の ハンガリー人をキリスト教徒に改宗させる為にハンガリー初代国王のイシュトバーン1世に呼ばれてやって来たゲレールト伝導者に因んでつけられた。




鎖橋橋


マーチャーシュ教会の尖塔が見える 




聖イシュトバーン大聖堂が見える

 ゲッルールト温泉 

1912~1918年にアール・ヌーヴォー様式で建造され、第二次世界大戦では損害を受けたが、その後再建されている。この地の療養効果のある温泉は、13世紀の文献にも確認されている。この場所には中世には病院があった。オスマン帝国統治時代、この場所に温泉施設が建造された。 温泉は、ゲレールト丘から湧き出る熱水を利用した浴場を持っている。温泉はカルシウム、マグネシウム、炭水化物、アルカリ、塩化物、硝酸塩、フッ化物などを含む。


ゲッレールト温泉ホテル入口 前に呑むための温泉の泉がある


ホテル入口の右側に温泉の入口がある。
料金5900フォリント(3000円)位から、
多数の浴室やプール、休憩所、カフェ、ロッカーなどがあり、
内部の構造が極めて複雑で、階段上り降りなど大変。
水着以外に、タオル、サンダル、キャップがあるとよい。


室内浴室 アールヌーボー様式の心地良い温泉


室内プール 泳がないと水が冷たい


天井が高く、快適な空間

温泉の外には美しい自由橋があり、渡ると大きな自由市場に至る



自由橋から上流を見る エリザベート橋


自由橋からゲッレールトの丘を見る

 国会議事堂 


左右対称のファサード、そして中央にドームがあるゴシック・リヴァイヴァル建築である。。建物長268m、建物幅123m。内部には10の中庭、13の乗客兼貨物用エレベーター、27の門、29の階段室、691の部屋がある。建物高は96mと、聖イシュトバーン大聖堂とともに、ブダペストで最も高い建物である。内外の壁には、全部で242体の彫刻が施されている。ファサードの上部には、歴代のハンガリー統治者、トランシルヴァニアの統治者、及び有名な軍人たちの彫像がある。窓の上部には王侯貴族の紋章が描かれている。正面玄関は東側にある階段で、2頭のライオンの像が並んでいる。 ハンガリー王が代々受け継いできた、聖イシュトヴァーンの王冠と宝珠や宝剣、王杓などの戴冠式用の品が保管展示されている。






自由広場の桜 後ろは国立銀行

 聖イシュトバーン大聖堂 

建物高96m、幅55m、奥行87.4m。 1851年に着工、51905年に完成した。この遅滞の大半は、完成したにもかかわらず1868年のドーム倒壊で建築し直す事態が起こったため、54年もかかった。 新古典主義の建築様式を用い、平面図はギリシャ十字を模している。正面には2つの大きな鐘楼がある。南の鐘楼にある鐘は重量9トン以上あり、ハンガリーで最も大きな鐘である。364段の階段でドームに昇ることができ、展望台からブダペストの街を360度見渡すことができる。






ドームの展望台から市街を見る 鐘楼が見える。


ドームの展望台から市街を見る

 くさり橋 


ドナウにかかる橋の中でも鎖橋は、最も美しい橋といわれる。 この架橋を後押ししたのは、イシュトバーン・セーチェニー伯である。セーチェニー伯は鎖橋を発想し、計画を作り、資金調達を行い実現まで漕ぎつけた。そのため鎖橋は、正式にはセーチェニー橋と呼ばれる。 1839 年、イギリスのT.W.クラークが設計し、アダム・クラークが施工にあたった。1849年に完成し、ハンガリーの首都のシンボルとなった。延長375m、幅員16mで、両岸には一対の石造の塔門が配されている。橋桁を吊るチェーン(鎖)はイギリス、桁はハンガリーでそれぞれ鋳造された。その202mの中央径間は、建設当時有数の大スパンを誇った。







   ドナウ川ナイトクルーズ 











ゲッレールトの丘と自由橋 丘の頂上に女神像がたっているが、これはナチス軍からハンガリーを解放したソ連軍兵士の慰霊碑として建てられたものである。

動画




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