アンコール遺跡の旅   

旅人・写真:岩田穆(あつし)
2009年10月15日〜19日、日本旅行


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  第2日  

 アンコールワット

カンボジア北西部に位置する世界遺産「アンコール遺跡」を代表する巨大な寺院である。建設時はヒンドゥー教寺院として作られたが16世紀後半に仏教寺院に改修され、現在も上座部仏教寺院となっている。クメール語でアンコールは王都、ワットは寺院を意味するため、「国都寺院」という意味となる。大伽藍と美しい彫刻を特徴としクメール建築の傑作とされ、カンボジア国旗の中央にも同国の象徴として描かれている。 ヒンドゥー教と仏教の融合文化と言われるクメール文化を結集した神話やデバターやアスサラスのレリーフが廊下や壁面に施されている。須弥山を表す三層の回廊に囲まれた空に伸びた祠堂が多数建ち、左右対称建物の構造は威厳があって、かつ美しい。 また、遺跡から見る朝陽や夕陽の風景も素晴らしい。


アンコールワット全体の配置図

・西参道正門から入ると外周、東西1,500m、南北1,300m、幅190mの環濠がある。砂岩ブロックが敷かれた高さ4mの土手道で環濠を渡って進む。 中程には石段の船津が備えられている。土手道を渡りると西塔門を持つ周壁へ至る。この周壁は東西1,030m、南北840mでラテライトにより築かれている。西塔門は南北230mほどの大きさで、三つの塔を持ち、中央に王の門と左右に2つの門がある。さらに南北にゾウが通れる象門が2つある。王の門の左右は7つの頭を持つ蛇神ナーガが護っている。西塔門を抜けると、大蛇の欄干に縁取られた参道を通り前庭を進む。前庭は南北にそれぞれ経蔵と聖池があり、聖池の水面に祠堂が映る。シンハが4体いる階段で西塔門テラスに上がるナーガの欄干があり、長い参道や聖池が見える。第一回廊の西塔門から三重の回廊に囲まれ5つの祠堂がそびえる中心部に入る。


アンコールワット中心部の配置図

・第一回廊は東西200m、南北180mで、多くの彫刻が施されている。西面南には、インド叙事詩『マハーバーラタ』の場面で、左から攻めるパーンダヴァ族と右から攻めるカウラヴァ族の軍が描かれている。西面北には、『ラーマーヤナ』の説話があり、ラーマ王子と猿が魔王ラーヴァナと戦う場面が大きい。南面西は「歴史回廊」と呼ばれ、スーリヤヴァルマン2世と大臣、将軍、兵士などが彫られている。南面東は「天国と地獄」と呼ばれ、上段に天国へ昇った人々、中段に閻魔大王らと裁きを待つ人々、下段に地獄へ落ちた人々が彫られている。東面南には乳海攪拌の様子が彫られている。
・第一回廊と第二回廊の間はプリヤ・ポアン(千体仏の回廊)と呼ばれ、南北に経蔵が建ち、十字回廊で繋がっている。十字回廊は4つの中庭を囲んでおり、かつて中庭は雨水を湛え、参拝者はそこで身を清めたという。
・第二回廊は東西115m、南北100mで、17段の石段を登り入る。彫刻などはあまり無く何体かの仏像が祀られている。そこを抜けると石畳の中庭に入り、第三回廊と祠堂が見える。
・第三回廊は一辺60mで第二回廊より13m高く、急勾配の石段を登って入る。2009年当時第三回廊は修復中のため入場できなかった。現在は人数限定で入場できる。その四隅と中央には須弥山を模した祠堂がそびえ、本堂となる中央の祠堂は65mの高さである。その壁面には王宮の舞姫を模したの女神が彫られている。連子窓から外を見ると、周囲の伽藍とカンボジアの森林が一望できる。

真っ暗のにアンコールワットに入る。周りは何も見えない。


北の聖地から朝日のアンコールワットを狙うが 曇っており朝日は見えず


朝日は東方向のそびえる祠堂から指すはず ですが。


朝日を見ようと待つ観光者

ホテルで朝食後再度アンコールワットに入る。


西の参道から見た環濠(石組は傷んでいる)


環濠を渡る参道(左は修理済,右は無修理)右に船津の石段


参道の船津にはナーガ(大蛇)とシンハ(獅子)


西塔門(正門)入口


西塔門と周壁


西塔門の前のナーガ


西塔門の内側


ナーガの欄干がある参道から


西塔門の内側


西参道の左に経蔵


長い西参道から中央祠堂 アンコールの美しい姿を見える演出


西塔入口テラス


西塔門テラス 4頭のシンバがいる


西塔門テラスから参道と西塔門を振り返る


西塔門テラス ナーガの欄干がある


池に映るアンコールワットの全景


池に映るアンコールワット 中央に五個の祠堂 がそびえる


池に映るアンコールワット


池に映るアンコールワット


池に映るアンコールワット


アンコールワット 第1回廊


参道から中央祠堂を望む 入り口は第一回廊西塔門


第1回廊壁画-王子猿軍と悪魔軍の戦い


第1回廊壁画-


第1回廊壁画-


第3回廊から見た中央祠堂

第三回廊への階段 修復中のため登れなかった


中央祠堂


第二回廊北側の門から北経蔵

昼休み後に3回目のアンコールワット入場


西塔門と周壁の内側


周壁の裏側にデバター が沢山います


第一回廊内プリンポアンの立仏像


立仏像

プリンポアンの回廊


十字回廊

十字回廊


十字回廊

十字回廊


塔の拡大


東側の第一回廊


東側の第一回廊


東門のナーガ


東門


東側から中央祠堂


東門から中央祠堂


東参道から中央祠堂


東参道から中央祠堂


東参道入口の門(荒れ果てている)


東参道入口の門

デバターギャラリ

デバターは宮廷の女官をモデルにした女神のレリーフで,アンコールワット以外のほとんどの遺跡でも見られアンコール遺跡の魅力の一つです。数え切れないほど沢山あるが同じ容姿のものは一つもない。
ツアーのオプションで「デバターギャラリ」を選ぶと、デバターを時間をかけて案内してくれました。




デバターを見る作者とガイドさん


デバターに囲まれて 最高の気分


















目が優しく美しいデバター


笑っている美しいデバター


豪華な冠と耳飾り

歯をみせて笑っているのは珍しい



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東周壁にあるサロンをつけてない珍しいデバター
細工が雑で中国人が後世に作ったものか


第1回廊東門付近の制作工程が残っているデバター


輪郭

粗削り


細かい削り


輪郭,粗削り,研磨


人に触れられる場所のデバターは特に胸がつるつるに磨かれている






バンティアイ・クディ

「チャンバ族の砦」または「僧房の砦」として知られる仏教寺院で12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建立された。


バンティアイ・クディの平面図(地球の歩き方から)

図の一番外側の第3周壁は、十字形に設計された塔門(第3周壁楼門)を持つ。そこにある柱はアーチ型の天井を支えている。この囲いには3つの通路があり、両側の2つはラテライトの壁で独立している。ここにある壁龕(へきがん)には小立像があり、踊りのポーズをとるアプサラスやデバターがある。仏像は、この周壁内の中庭で破壊された。東楼門からナーガの欄干を持つ敷石された通路があり、2つの周壁を備えた中央祠堂につながる。これらの周壁回廊の入口となる東端から、前柱殿は屋根のなくなった中庭となり、その柱はアプサラスの繊細な彫刻がある。 その内側の第2周壁の大さは58×50mであり。塔門は東端と西端にある。覆いの下げられた連子(れんじ)のある偽窓や、三角に燃え立つ頭飾りのあるデバターがある。さらに内側の内周壁は36×30mであり、4隅に塔を持つ。2.75m四方の回廊となる主祠堂部分には、神々の彫像の痕跡がある。



東塔門から入場(上部に4面仏頭、左壁にガルーダ) 


ナーガのテラスから


東楼門 (ナーガのテラスから見る)


東楼門内側のデバター


東楼門 (ナーガのテラスから見る)


ナーガの欄干から東塔門を振り返る


踊り子のテラス(踊るアプサラスやデバター)


中央祠堂入口の塔門

内周壁


中央祠堂の三角に燃え立つ頭飾りのあるデバター


美しいデバター


第2周壁の三角に燃え立つ頭飾りのあるデバター


デバターの拡大


中央祠堂


西側塔門


巨大なスポームの根


スラ・スラン(沐浴のため池)
バンティアイ・クディの入り口の道を挟んだ反対側にある。ナーガの欄干が残っている


土産物屋の子供達


影絵

シュムリアップ市内のレストランで影絵を見ながら夕食を食べる。影絵を演じるのは若い子達


影絵


影絵を演じる舞台裏


影絵を演じるメンバー


メンバーの挨拶


ホテルでもアブサラダンス


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