シチリアと南イタリアの旅 
2019年2月8日〜17日,ユーラシアのツアー
旅人/写真:岩田 穆, TD: 竹下裕子、現地ガイド: 
  
旅の日程
[第2日] [モンレアーレ] [パレルモ]
[第3日] [アグリジェント] [カザーレ荘] [カルタジローネ]:
[第4日] [タオルミナ]:
[第5日]イタリア本土へ [アルベロベッロ]:
[第6日] [アルベロベッロ] [マテーラ]:
[第7日] [アマルフィ] [ポジターノ] [ポンペイ]:
[第8日] [カプリ島] [ナポリ]:





  第3日: アグリジェント カザーレ荘,カルタジローネ


 アグリジェント 「神殿の谷」

アグリジェントは地中海に面したシチリア島南部の古代ギリシャの植民都市であり、30万人が暮らした。BC5世紀から多くの神殿が建てられ、神殿の跡が「神殿の谷」として残されいる。1997年世界文化遺産登録。



神殿の谷の地図

動画 アグリジェント (NHK BSPより)



  ジュノーネ神殿(ヘラ神殿)


ジュノーネ神殿は、BC5世紀に建てられたドーリア式の神殿で、標高120mの丘の上の一番高いところにある。BC406年のカルタゴの戦いで全焼し、中世に地震で全壊しが、ドーリア式の列柱25本が今も残る。



神殿に登る道にあるアーモンドの古木


神殿の正面 羊を生け贄として捧げた祭壇から撮影


神殿跡にはオリーブの木が花を咲かせ、団扇サボテンのある。


アーモンドの花と神殿のドーリア式列柱の絶景

神殿の下には、城壁と聖なる道が、コンコルディア神殿に続いている。遠方には地中海、アグリジェントの街を望める。


城壁に掘られた穴はビザンチン時代の墓の跡 遠方には通って来たジェノーネ神殿が見える


ビザンチン時代の墓の跡 



アーモンドの花 桜によく似ている。


城壁とアーモンドの花を見ながら聖なる道を下る。今回の旅で最も心地よく、感動した場面であった。



 コンコルディア神殿 

コンコルディア神殿はBC450年建設され、ドーリア式の列柱が完全に残る神殿。7世紀〜1788年まで教会として用いられたいたので完全に保存された。内部にはローマ時代のアーチ形の部分もあり、ギリシャ、ローマの融合が見られる。


コンコルディア神殿に導く、るるぶでも登場する日本人ガイドの中野陽子さん。説明が楽しく、分かり易い。


コンコルディア神殿の正面


コンコルディア神殿とその前に置かれたギリシャ神話のイカロス像(2011からポーランドの作家の寄贈品)




屋根は木材で作られていたので、朽ちてのこっていないが、それ以外はほぼ完全に残されている。


ドーリア式の柱の奥に、ローマ式のアーチ式の構造がある。

 ヘラクレス神殿 


ヘラクレス神殿は神殿の谷で最古の神殿の跡、列柱は全部倒れていたが、1924年にアレイサンダー・ハードキャスルにより、8本が復元された。





苦労して修復した様子がうかがえる。


列柱の周りには壊れた岩がゴロゴロと残されている。

  ゼウス神殿

ゼウス神殿は長さ112.7m, 幅56.3mの最大のギリシャ神殿であったが、カルタゴ軍の襲撃で工事を中断、未完成のまま地震で廃虚となった。神殿を支える17mの柱を飾った巨大な人の像「アラモーネ」が残されている。本もの考古学博物館にあるが、立ち寄らなかった。


現場に横たわる2体目の巨大な人の像「アラモーネ」のレプリカ


 カザーレ荘 


カザーレ荘Villa Romana del Casale はピアッツア・アルメリーナの郊外に、ローマ皇帝マキシアヌスあるいはローマの貴族の別荘として3世紀に建てられた別荘の跡である。見所は63室の床を飾る総面積3500m2、37色の小石、3000万個を使用し、古代ローマ屈指のモザイク画である。それはギリシャ神話、ローマ神話、当時の娯楽、風俗を高い藝術性を持って描き、又、古代ローマ貴族の生活を伝える考古学的に価値も高い。1997年世界文化遺産登録。


カザーレ荘の地図


カザーレ荘のビュー


多角形の中庭から、右が玄関の間への入口、左は体育室、浴室への入口 (復元予想図)


玄関の間 内部への入口 (復元予想図)


中庭の噴水など


運動をするビキニスタイルの女性達 古代オリンピックの選手達






狩猟の大廊下から(1)


狩猟の大廊下から(2)


狩猟の大廊下から(3)


狩猟の大廊下から(4)


子供部屋






神神のゼウスとアポロ


狩りをする少年達




叙事詩オデッセイアの一場面 巨人ボリュフェモスにワインを差し出すオデュセウス


一番奥にあるバシリカ(大集会場) の復元予想図

 カルタジローネ 

カルタジローネにはカルタジローネ焼きで飾られた大階段がある。駐車場からミニトレインで大階段のある中心部に登る。シーズンオフのため観光客は少ない。



142段すべてのデザインが異なるカルタジローネ焼きで飾られている。


登りきって下を見る。石しか見えない



階段の上にはサンタ・マリア・デル・モンテ教会がある。


最上部で記念撮影


階段の中間で記念撮影、カルタジローネ焼きが綺麗に見える
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階段の下にある街の役所、ホール

タオルミナへ向かうが、高速道路の閉鎖により、1時間くらい遅れ、途中でマイクロバスに乗り換えて、タオルミナのホテルに到着。タオルミナの中心部は道が狭いため大型バスは海岸に駐車。

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