イスラエル・ヨルダンの旅
旅人・写真:岩田あつし
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2020年1月21日~1月28日,クラツー,TD: 垣浦
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イスラエル・ヨルダン観光地図
ナザレはイスラエル北部地区の中心都市。地中海岸のハイファの東南東約 30km,
低地ガリラヤの南端,エスドラエロンの谷に面する丘陵上に位置する。
イエス・キリストが少年期を過ごした町として新約聖書に初めて登場し,
キリスト教の中心として繁栄した。現在のナザレには、受胎告知教会と聖ヨセフ教会があり、
とても敬虔な雰囲気の中を散策することができます。
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マリアが受胎告知された洞窟跡とされる場所に,
356年ローマ帝国コンスタンティヌス帝の母エレナによって建立されたそうだ.
その後は上述のナザレの歴史の如く,異教徒による破壊等経ながら,
1969年にフランシスコ会(カトリック)の手で再建されたそうである.
つまり上述のギリシア正教の告知教会(聖ガブリエル教会)1967年建設より若干後のようだ.
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ファサード上部には大天使ガブリエルとマリアが刻まれ,
その下に4人の福音書著述者(左からマタイ,マルコ,ルカ,ヨハネがそれぞれ象徴
(天使,ライオン,牛,鳶)を連れたレリーフが刻まれている.
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二階入り口の金属扉には,イエス生涯のレリーフが刻まれている.
左上から反時計回りで誕生,両親とエジプトに避難,少年期父ヨセフの手伝い,
誘惑の山での修行,山上の垂訓,十字架に架けられる
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教会の中は柱のない広い部屋の中央が半地下のように窪み,
さらにその左側が深い地下室になっている。
その地下室部分にマリアが大天使ガブリエルから受胎告知を受けた洞窟がある。
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右側から並んで待ち、洞窟の入口に近づく。
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マリアがガブリエルから受胎告知を受けた洞窟
ガブリエルは旧約聖書の四大天使の一人で、キリスト教ではミカエル,
ラファエルと共に三大天使の一人で、イスラムでも大天使の一人とされる。
ユダヤ教では新たな王の出現,ユダヤ人の解放などを語り,キリスト教でキリスト誕生を告知し,
イスラムでは,ムハンマドに神の啓示を伝えた。最も偉大な天使の中の天使ということだ.
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長谷川路可(ルカ)画伯の『華の聖母子』像
細川ガラシャ(明智光秀の娘,細川忠興の妻)がモデルだそうだ。
着物の袖は真珠で飾られおり、イエスもまた和装である。
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諸国から寄贈された聖母子像
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聖ヨセフ教会から観た尖塔
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聖母マリアの夫ヨセフの住居兼大工仕事場に建てられた教会で、受胎告知教会に隣接している。
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聖ヨセフ教会礼拝堂
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地下の洞窟 上に礼拝の祭壇が祀られている
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聖ヨセフの住居兼大工の仕事場であった地下の洞窟への通路
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タブハ(Tabgha)の由来は、ギリシャ語で7つの泉を意味する”HEPTAPEGON”がアラビア語なまりでタブハとなったとのこと。実際に幾つか鉱泉があって温水が湧き出しているそうです。
この教会は、キリスト教がローマ帝国に公認された紀元350年に建てられました。
そして、ビザンチン時代の紀元480年に大きな教会に建て替えられました。
その床には、見事なモザイク画が描かれており、その中で「5つのパンと2匹の魚」が有名です。
しかし、紀元614年のペルシャの侵略により教会は壊された。
その後、1932年になって発掘され、見事なモザイクの床が再び姿を現し、
1980-1982年にカトリックのベネディクト派によって、
遺跡の上に現在の教会が再建されました。
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教会の入口
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教会の歴史
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アトリウムのオリーブの木
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主祭壇
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祭壇の下に「5つのパンと2匹の魚」が置かれたと岩がある。モザイクでパンと魚が描かれている。
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左側の床にも、鳥や動物たち、いろいろな草花が一面に描かれている。
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エジプトのモザイク職人がイスラエル各地で活躍していたようである。
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鳥と蛇の絡み合い、蓮の上の鳥など生き生きとしている |
ここはイエスが漁師だったペテロを見て、声をかけた場所です。この岩にイエスは立ち、『舟の右のほうに網をおろしなさい』といわれました。十字架刑の後にイエスが復活した際、メンザ・クリスティで弟子たちと食事をした後、イエスがペトロに「わたしの羊を飼いなさい」と言って後継指名をした場所でもあるとされています。
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イエスのペトロ召命の像(FEED MY SHEEP)
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教会
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イエスが立った場所
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この岩にイエスは立ち、『舟の右のほうに網をおろしなさい』と言わた。
ハート型の岩が残されいる。
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内部祭壇前のメンザ・クリスティ(キリストの食卓)という岩。
イエスが言ったようにをおろした網の中はおびただしいの魚。
弟子たちが陸にあがると、イエスは朝食を準備されていました。
そして、この岩の上でパンと魚を祝福され弟子達と分かち合われました。
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[次に続く]